スロットルワイヤーが切れた時の対処方法
キャブレターのバイクの場合、アイドリングの回転を高めることでエンジンの回転数を一定にしてそのまま走行するという方法で対処できます。
ただ発進、ギアチェンジが難しくスロットルでの速度設定もできなくなるのでかなり難しい運転です。
ただ走らないことはないので、こうする事で走行はできます。
この方法は本当に非常時に行う事であり、交通量が少ないところ、また安全が確保できていることが確認できるところ以外では行わない方がいいでしょう。
キャブレターのバイクではこの方法を試すことができますが、インジェクションのバイクの場合、アイドリング回転を調整するスクリューがないため、これは利用できません。
アイドリング回転数を高めるスロットルワイヤーの調整方法の手順
まずはキャブレターの付近をよく確認しアイドリングスクリューがどこにあるか探します。
ダイヤルのようなつまみになっている部分を探したら、このスクリューを時計回りに回し、これによってエンジンのアイドリング回転数が上がるはずです。
次にスクリューを回してメーターが3000rpmまで回転数を上げていきます。
これ以上上がってしまうとスピードが出過ぎた状態になりギヤチェンジする時のショックが大きくなり危険です。
クラッチを切ってからギアを1速に入れますが、ガチャ!とものすごいショックが来るのでフロントブレーキをかけてから行う方が安全でしょう。
半クラッチをながくたもってスタートし、エンストしそうになったら半クラッチでうまく調整しながらできる限り回転数が下がらないように運転します。
走りだして速度が少し乗ってきたらシフトアップもできるようになるのですが、そこまでいかないと難しいのでしっかり見極めて行う事が必要です。
ただし、スロットルは戻すことができないのでシフトアップするとかなりのショックが来ます。
注意点を覚えておこう
キャブレターのバイクならこの方法を試すことがありますが、手順でも説明したように、スタート時点、またシフトチェンジする時に感じたことないショックがあります。
そのため、ショックが来ることを予測していないと転倒にもつながるのです。
ショックが来ることを予想しながら行う必要があります。
またスロットルワイヤーは引き、戻しという動作があるので、どうしても引き側が切れることが多いです。
ワイヤーの入れ替えを行う事も旧車なら可能ですが、新しいバイクとなるとかなり難しく、セルフではできない可能性が高いでしょう。
こうしたことが起こらないように、日ごろのメンテナンスをしっかり行い、バイクの状態を理解しておくことが重要です。
また色々なトラブルの対処方法を理解しておくことが必要でしょう。