1. 水温が上がってオーバーヒートしてしまったら

オーバーヒートしてしまう原因

空冷エンジンタイプのバイクに乗っていると、注意が必要になるのがエンジンのオーバーヒートです。
オーバーヒートが原因でエンジンが壊れてしまい、バイクそのものに大きなダメージを残すということも考えられます。

エンジンのオーバーヒートの原因には、様々な要素が考えられます。
一つ目に考えられるのが天候です。
当然のことながら、気温が高い日に運転をしていればエンジンの熱も上がりやすくなるため、オーバーヒートの原因になります。

さらに、オイルの劣化も原因の一つでしょう。
オイルにはエンジンを冷却する機能がありますが、オイルが古くなっていると熱をうまく吸収できず、エンジン内の温度がぐんぐん上がってしまいます。
摩擦熱の発生の原因にもなるため、オイルを定期的に交換することは大切な作業です。

また電動ファンがついていない空冷エンジンがオーバーヒートしてしまうケースで、道路の渋滞が原因となっているということもあります。
渋滞が原因で走行による風にあたることができず、電動ファンもないため風が当たらず空冷エンジンの冷却がスムーズに行えなくなり、オーバーヒートが起きてしまうんです。

オーバーヒートの対処法

エンジンがオーバーヒートしてしまうと、エンジンからノッキング音、つまりガリガリとした音が聞こえるようになります。
エンジンの回転の安定性が低下するため、スピードの出にくさを感じ始めるでしょう。

オーバーヒートがさらに悪化してしまうとアイドリングの調子が非常に悪くなり、最終的にはエンジンが止まってしまいます。
エンジンが熱でダメージを受けてしまい、そもそもエンジンがかからないということもあるでしょう。

では、そんな時どのように対処すれば良いのでしょうか?
まずは安全で涼しい場所に停車し、エンジンを冷ましてあげましょう。

この際、エンジンに水をかけて無理やり温度下げようとするのは厳禁です。
急速にエンジンが冷やされると、エンジンが壊れてしまう恐れがあるためです。
オーバーヒートしてしまったら、ラジエーターの冷却水をチェックしましょう。

オーバーヒートがひどい場合には、なるべくエンジンの再始動は避けバイクショップに持ち込むのがおすすめです。
すでにエンジンがオーバーヒートで故障しているにもかかわらず再起動すると、他のパーツにまで影響が広がってしまいます。

オーバーヒートを防止するには?

オーバーヒートを防止するには、回転数をあげすぎないことがポイントです。
そのためには適切なシフトチェンジ技術が必要になるでしょう。
回転数をできるだけ抑えることができれば、エンジンの発熱を防止できます。

また、長距離の運転を続けて行うのではなく適度な休憩を取ることで、エンジン温度が上がりすぎずオーバーヒートも起きづらくなります。

水温が上がってオーバーヒートしてしまったら

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