バイクの押し歩きを安定させるコツ
バイクで走行していると、押し歩きをしなければならないシーンに必ず遭遇するものです。
走行は十分に練習していても、押し歩きはコツをよく飲み込んでいないとなかなか上手にできません。
ここでは、バイクの押し歩きを安定させるためのポイントを見ていきましょう。
バイクは車両重量が400ccクラスで200kg前後、750ccクラスとなると200kg~300kgと、かなりかさむものです。
ですから、コツをしっかりと押さえておかないと押し歩きに大変な労力を使ってしまうことになります。
車両重量の重いバイクも、安定さえしていれば片手でも押し歩きができます。
まず、バイクの左側に20~30cmほど離れて立ちます。
両手でハンドルを持ち、ブレーキレバーに指を掛けておきます。
バイクは腰と腿の部分に密着させ、自分の方にほんの少しだけ傾けます。
こうすることによって、バイクの押し歩きをかなり安定させることができます。
押し歩きの進み方
押し歩きで進む際に非常に大切なポイントは、顔と上半身を行きたい場所に向けるということです。
姿勢をやや前傾にし、腕力で無理やりマイクを押そうとせずに、脚に力を入れて進むと上手くいきます。
腰は落として下半身に力が入るようにし、シートやタンクに腰と腿の部分を密着するようにさせると、女性でも750ccクラスのバイクを押し歩きすることができます。
バイクの押し歩きをする際の注意点
バイクで押し歩きをする際に、特に注意したいのは坂道です。
下り坂の場合、バイクだけが先に進んでしまわないように右手で前輪のブレーキを少しかけながら、ゆっくりと前進するように心がけましょう。
ひとつだけ厳重に注意したいのは、谷側には絶対にバイクを傾けないということです。
万が一谷側にバイクが倒れてしまうと、一人で引き起こすのは大変だからです。
バイクのメンテナンスを正しく行っていないと押し歩きで苦労することがありますから、定期的なメンテを行うことも非常に大切です。
特に押し歩きをしている間や走行中にブレーキが擦れて、「鳴き」と呼ばれる異音を発する状態になっていると、押し歩きが困難になります。
サビがついているような場合、サビを落としてグリスを塗布することも必要でしょう。
押し歩きをしていてバイクがやけに重いと感じたら、ぜひバイクの点検を行ってみることをおすすめします。
ちなみにバイクを降りて押し歩きをしている状態は、“歩行者扱い”となります。
ですから、押し歩きをしていれば、横断歩道を渡ることもできるわけです。
法律では押し歩きをする時のエンジンの状態については特に言及していませんが、横断歩道を渡る際には他の歩行者のことも考え、エンジンは切っておくことをおすすめします。