増加するバイクの盗難割合
バイクの出荷台数はここ近年減少傾向にありますが、依然として高い数値となっているのが盗難件数です。
警視庁の統計によると、2015年度のバイク盗難件数は1日あたり約141台にも上ります。
最も全てのバイクがくまなく盗まれるというわけではなく、盗難にあいやすい車種というのは限定されているようです。
逆に言えばその時期に人気が高い車種のオーナーは常に盗難に備えておく必要があるということになりますので、大切な愛車を守るためにも厳重な対策をとっておくようにしましょう。
盗難されやすいバイクは新車購入代金が高額なものに集中していますが、排気量が小さめなものであっても転売のしやすいスーパーカブ50やPCX、Dio50などの人気スクーターは盗難されやすくなっています。
バイクの盗難対策としてはバイク保険への加入はもちろんのこと、他にも電子ロックをかけたり外部から見えにくいガレージに保管をするなどといった方法が代表的です。
しかしながら盗難グループの手口は年々巧妙化してきているので、どれだけ厳重に対策をしても防ぎきれないことは考えられます。
一旦盗まれてしまったら再び手元に戻ってくる可能性は極めて低いので、盗まれたとわかったらできるだけ速く警察や保険会社に連絡をして、追跡するようにしましょう。
初動によっては追跡ができる場合もあります
バイクが盗難されたときを考えた対策として、効果が高いものにGPS装置の設置があります。
GPSは盗難対策として数多く導入されていますが、特に高価な品物の防犯対策としてはその有効性が実証されています。
まず最も信頼性の高い方法が、セコムのGPSです。
セコムのバイクGPSは月額900円から取り付けることができる機器で、設置することによりいつでもバイクの現在の場所を把握することができます。
装置は非常に小さいものなので、バイクの外観を損ねることがなくすぐに導入が可能です。
設定が完了すると、すぐに携帯電話もしくはパソコンから地図上で確認できます。
GPS衛星と携帯電話基地を併用した通信システムなので、現在位置特定の精度はかなり高く、5~10m単位で把握をすることができます。
セコムのシステムが優れている点は、盗難対策をする時に自宅から離れた駐車場でバイクがあるかどうかを確認できるということです。
自宅から駐車場までの距離があったり、旅行先などでバイクの所在を直接確認することができない場合など、このGPSをつけていればすぐに安全かどうかがわかります。
もちろん万が一盗難によって勝手にバイクが移動されたときには、セコムに連絡することでそのまま追跡をしてもらうことも可能です。