1. ギアが入らなくなった時の対処法

ギア抜けとは

バイクを運転していると、「ギア抜け」という現象が起こることがあります。
ギア抜けというのは、ギアチェンジをした時にギアがしっかりと入らなかったり、エンジンの回転数だけが上がってしまったりする不具合のことを言います。

バイクのギアというのは通称、「1速」「ニュートラル」「2速」「3速」「4速」と設定されています。
ニュートラルというのはギアが入っていない状態で、ギアを切り替える際には必ず一旦ニュートラル状態に戻してからギアを繋ぐ作業が行われているわけです。
ギア抜けとは要するに、ギアをチェンジする際にニュートラルの状態に留まってしまうことです。

バイクを走行している最中にギア抜けが起こってしまうと、上げたギアが戻ってきてしまい、回転数だけがやたらと上がるのでかなり焦ります。
このとき、もう一度クラッチレバーを握ってギアチェンジをすれば問題はありません。

ギア抜けの原因

ギア抜けする原因はギアが摩耗しているか、あるいはシフトチェンジの操作がうまくいっていないかのどちらかです。
走行距離が長くなると、ギアは溝の部分やシフトフォーク、ギアドックの穴、シフトドラムの溝の他にシフトアームスプリングやシフトフォークガイドピンなどが摩耗してくるものです。
この場合には、摩耗、あるいは劣化した部品を調べて交換することでトラブルを解決できます。

もうひとつのギア抜けの原因である操作ミスは、気をつければ回避できますのでギア抜けすることが多い人は今一度操作を確認してみましょう。
しっかりとギアが入る前にクラッチを繋ぐとどうしてもギア抜けしやすいので、しっかりとクラッチを切ってから丁寧にチェンジをする習慣をつければかなり改善されるはずです。
足のシフトアップ・ダウン操作が不十分でもギア抜けしやすいので、シフトペダルの位置が適切かどうかを確認することも大切かもしれません。

ギアが入らなくなった時の対処方法

部品の摩耗によってギアが入らなくなった場合には、もちろん劣化したパーツを交換する以外に方法はありません。
ギアが入らなくなったバイクで走行するのは危険なので、できるだけ早く修理してもらうようにしなければなりません。
ギアが摩耗しているとなると、ミッションを開けて調べなければならず、パーツ自体も高価で修理費が10万円以上かかることも珍しくありません。

部品は摩耗していないし操作もそれほど未熟ではないのにギアが入らないと言うのであれば、オイル交換をしてみるのも一案です。
ギアの摩耗を防ぐためにも、定期的なオイル交換は必須です。
また、オイルの粘度によってはギアが入りにくいことも稀にありますので、必ずバイクに合ったオイルを使用するようにしましょう。

ギアが入らなくなった時の対処法

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