全てのバイクに乗れるようになる上級免許
大型自動二輪免許は、排気量にかかわらず全てのバイクに乗ることができるようになる、最上位のバイク免許です。
普通二輪免許では400ccまでですが、大型自動二輪免許を取得することにより、ハーレー・ダビッドソンのような1000ccを超える大排気量のバイクも自由に乗ることができるようになります。
もちろんバイクを使って走行できる場所も広がっていきますので、バイクが趣味であるという人なら最終的には取得をしておきたい免許でしょう。
免許取得の方法は他の二輪免許同様、教習所で「大型自動二輪」コースを受講するか、もしくは直接管轄の免許センターでのダイレクト受験です。
全く無免許からいきなり大型二輪免許を受講することも可能となっており、その場合は技能講習36時間、学科教習26時間をあわせて約31万円程度の教習料がかかります。
自動車教習所を卒業したらその卒業証明書をもって実技試験を免除されるので、あとは当日免許センターで学科試験を受けて合格することで免許の交付を受けられます。
なお当日の試験費用は学科のみの場合は受験料1750円、交付手数料2050円の約3800円です。
ダイレクト受験の場合はそこに試験者使用料や取得時講習料、さらに応急救護講習料がかかるため一発で合格をした場合でも22850円がかかります。
ダイレクト受験の合格率ですが、ここ近年は上昇傾向にあり、平成27年では21.2%です。
ただし受験者の平均受験回数は4.7回とほとんどの人が5回近く受験をしているというデータもあり、簡単に取得できるとは思わない方がよいでしょう。
大型バイクになることで維持費も大きく上がる
バイクが好きな人なら一度は乗ってみたい大型バイクですが、税金やメンテナンス費用などのランニングコストでみると、400cc以上のバイクはかなり価格が高くなります。
というのも400ccを超えるバイクはそれ以下にはない重量税が課税されるようになり、車検も義務化されるからです。
クラシックバイクなど登録年数が18年を超える古いバイクの場合には特に重量税が高くなってきますので、購入をする前にはそうしたところもしっかり計算をしておいた方がよいかもしれません。
一方で大型バイクはシートも広く、エンジントルクも小型バイクにはない力強さを感じられるものとなっています。
長距離ツーリングをする楽しみも広がりますし、ロングライドをしても疲労感が全く違ってきます。
小柄な人にとっては大型バイクは取り回しが難しいように感じられるかもしれませんが、意外に大型バイクの引き起こしや取り回しはコツさえ掴めばそれほど力は必要ありません。