急制動をマスターしよう
自動ニ輪免許の取得を検討している方なら、卒業検定が難しいということを一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
自動ニ輪教習の卒業検定を一発で突破したいと思っているものの、「何が難しいと言われているのかよく知らない」「何から練習を始めれば良いのかいまいち分からない」という方も多いはずです。
卒業試験を突破するためにも、どのようなライディングテクニックが必要になるのか事前にチェックしておきましょう。
まず、自動ニ輪の卒業検定では100点満点の手持ちの点数を減点式で評価されます。
70点以上が合格できるラインです。
特に難しいと言われている項目の一つは、急制動、つまり急ブレーキのことです。
実際に公道を走るようになると危険なシーンに直面することもあるため、急ブレーキは必須技術と言えるでしょう。
決められた地点からブレーキを開始して、大型普通自動2輪では11メートル以内に、小型自動2輪では8 M先の停止ラインより手前で停止させます。
制動開始時点では、大型普通自動2輪で時速40キロ以上、小型自動2輪では時速30キロ以上のスピードが出ている必要があります。
スピードを出して急ブレーキを踏むという行為になるので、不安に感じ焦るかもしれませんが、転倒したり停止ラインを超えてしまうと試験が中止となります。
ポイントは、十分に加速することです。
慌ててブレーキをかけるのではなく十分に加速してからブレーキを素早くかけることで、前輪がロックし転倒してしまうのを防げます。
前輪や後輪、エンジンブレーキなどあらゆるブレーキを活用して、停止ラインまでの間にストップできるよう練習しましょう。
難関の一本橋
一本橋も難関項目の一つです。
大型自動2輪では10秒以上、普通自動2輪では7秒以上、小型自動2輪では5秒以上で通過する必要があります。
脱輪すると、試験中止になってしまうので要注意です。
後輪ブレーキと半クラッチをうまく使いながら、小刻みにハンドルをふり、進路をアジャストしながら進むと良いでしょう。
使わなくても大切な技術 スラローム
スラロームとは、徐行運転のことです。
実際に公道では危険行為なので、使うことがほとんどない技術と言えます。
しかし、バイクの基本的な運転技術を必要とする試験です。
大型自動2輪の場合は7秒、普通自動2輪の場合は8秒以内に通過することで合格になります。
膝から下を使って車体を操作し、上体を寝かせないよう意識することで安定した走行ができます。
ちなみに小型自動2輪卒業検定では、このスラロームの項目はありません。
どのような点が難しいのかは教習の段階で教えてもらえることが多いので、しっかり意識して実技をこなすようにしましょう。