フラットトラッカーの特徴
ストリートのみならず、最近国内のレースイベントなどでも人気をかなり集めている種類のバイクが「フラットトラッカー」と言われるものです。
レーサーの血が騒いでしまいそうな街乗り用のバイクとは、ちょっと異なる特徴を持つバイクと言えます。
「せっかくバイクに乗るなら風を切る爽快感を味わいたい」という方に向いているバイクと言えるでしょう。
フラットトラックは、特にアメリカなどで非常に盛んなモータースポーツの一種と言えます。
モトクロスのようなものだと思っている方も多いのですが、実は全く異なるものです。
フラットトラッカーは、舗装されていないコースをまるで競馬のように左回りで駆け抜けていきます。
左回りで走るため、重心が偏っているのがこの種類のバイクの特徴です。
パンク角も稼ぐことができる、左出しのアップマフラーがベーシックな形と言えるでしょう。
また、直線を走るときには上体を伏せたような体制で進んでいくため、腰を固定するためのシングルシートが装着されています。
前後のホイールは同じサイズで、ワイドハンドルになっているのも、フラットトラッカーの大きな特徴と言えるでしょう。
フラットトラッカーの名車紹介
フラットトラッカーには、ライダーの血を騒がせる完成度の高いモデルが多くあります。
その名車の一つが、1971ヤマハXS650です。
ヤマハの名車の一つとして知られており、カスタムを楽しみたいという方にもとても人気があります。
また、同じく日本のバイクメーカーHondaから販売されている1974 Honda ELSINORE MT250もフラットトラッカーの名車と言われています。
ホンダで初めて発売された本格的な2ストロークエンジンが搭載されたモトクロスなど、競技専用のモデルです。
これは1970年代に発売されたモデルで、俳優のスティーブ・マックイーンがイメージキャラクターとして起用されたことでも話題になりました。
それ以外にも、1972年発売モデルHARLEY-DAVIDSON XR750は今でも高い人気を誇っており、中古車市場で高値で取り扱われています。
シンプルなデザインが採用されている分、カスタムしがいのある車種が高い人気を誇っています。
フラットトラッカー人気の秘密
フラットトラックは近年注目を集めているレースの一つで、カスタムビルダーを中心としてあえて低重心で安価なコンプリートエンジンを使ったレースが話題を集めています。
乗って楽しむバイクの魅力を改めて感じさせてくれるフラットトラックレースは、カスタムバイクを作るだけでなく走ることまで楽しめる、バイク好きには欠かせないイベント性が人気の秘密と言えるでしょう。